「平均思考」は死に至る病である
たいぞーです!
いかがお過ごしでしょうか?
最近は旅行やファッションに関連した記事が多かったですが、今回は少し方向性を変えてちょっと真面目なお話です笑。
我々は生活していると頻繁に「普通」という言葉を使用します。
「普通の幸せがほしい」
「自分の子供には普通に育ってくれればいい」
「結婚相手は普通の男性でいい」
実生活に溢れる「普通」という言葉・・・
あなたが「普通」だと思っていること、それって本当に「普通」でしょうか?
実は全く「普通」ではないかもしれません…
例えば、上記でも出ましたが、よく結婚相談所などで女性が「普通の男性でいい」というのを聞いたことがありませんか?
そもそもその普通というのも実は普通ではありません汗
彼女たちが「普通の男性」としてよく挙げている条件を具体的にいうと…
・年収500万円以上
・大卒・身長170cm以上
・正社員
・長男以外
・清潔感がある
・教養があり、マナーがしっかりしている
これらの要素を実際のデータで考えてみます。
ちなみに、清潔感やマナーといったものは定量的に評価することが困難ですので、除外させていただきます!
年収500万円以上を稼ぐ結婚適齢期(25~34歳)で、かつ、正社員の未婚男性の割合は約10%です。
想像以上に少なくないですか・・・?汗
さらに、同じく25~34歳の未婚男性に限った場合の大卒及び大学院卒者の割合は40%しかいません。
そして、身長については、20代男性の平均身長は171㎝であり、一応この条件をクリアしています。(ただし、これは未既婚の区別のデータではありません)
そして、この身長データはあくまで平均値なので、逆に身長が170㎝に満たない男性も数多く存在するということです…
さらに、男性が長男以外である可能性は約30%しかありませんでした!
まあ、出生率が低下し、少子化も進んでいますので、必然的に長男の可能性も高くなりますね汗
はい、つまり、女性の言う「普通の男性」は普通ではないどころか、ほぼほぼ幻の存在だったのです汗(マボロシ〜!)
ここでは、「普通」という言葉を「平均」という言葉に置き換えて、「平均」にこだわる考えを「平均思考」と呼ぶことにします。
こんな結婚の話ならまだ良いのですが、この「平均思考」はときに、人命に関わる重大な問題を引き起こします可能性があります。
例えばこんな有名な話があります。1940年代の米空軍は、最悪の場合で一日に17人ものパイロットが墜落事故によって命を落としてしまうほどの、飛行コントロールの不安定さに苦しめられていました。
初めは、パイロットの飛行技術など様々な要素に目が向けられましたが、最終的に原因と考えられたのはコクピットでした。
最初に設計されたコクピットは、その当時の何百人もの男性パイロットの身体データの平均値をもとに設計されていました。
技術者たちは、その後の20年でパイロットの体が、従来の基準に基づいて設計されたコクピットに適合しなくなったのではないかと考えたのです。
そこで、1950年に空軍は改めてパイロットの体を計測し、最新のデータを集めました。
ハーバード大学で形質人類学を研究するダニエルズは約4000人から得られたデータを基に、身長、胸回りや腕の長さなど10カ所の平均値を割りだし、10項目すべてにおいて平均値の範囲におさまるパイロットの人数を割り出したところ、衝撃の結果が得られました。
なんと、約4000人の内、10項目全てが平均内に収まる者は一人もおらず、特に重要とされる3項目だけに絞っても全てに該当する者は全体のたったの3.5%しかいなかったのです!
平均的なパイロットは、この現実世界のどこにも存在せず、統計世界のみの存在に過ぎなかったのです!
すなわち、平均的パイロットに適応するように設計されたコクピットは、皮肉にもすべてのパイロットにとって使いにくいコクピットだったということです…
「平均思考」に縛られてしまうことがいかにナンセンスかお分かり頂けたでしょうか?
「平均思考」は時に人に劣等感を植えつけます・・・
「みんな普通にできてるのに・・・」
「自分は普通以下だ・・・」
その普通は幻です。
普通の人なんて存在しません。
統計上の幻にとらわれて自分の人生をネガティブなものにしないようにしていくことが大切です^^
それではまた!
adiós