なぜ人は自ら死を選ぶのか
たいぞーです。
昨日、またショッキングなニュースが日本を駆け巡りました。
女優、芦名星さんの死亡。状況から自殺と考えられているようです・・・
記憶にも新しいですが、つい数ヶ月前にも俳優の三浦春馬さんが自殺でこの世を去りました・・・
一体何が人を自殺に駆り立てるのでしょうか・・・?
本題に入る前に、若年層の自殺について思うことを以前の記事で述べさせていただきましたので目を通していただけると幸いです。
イジメや過労、借金など、自殺のトリガーになりうる要素というものは数々あります。
しかし、まず大前提として、上記の記事でも述べていますが、
自らの命を絶ってしまうくらい追い詰められてしまった人は正常な思考ができないのです。
あたかも他の道、逃げ道が無いかのような錯覚(=視野狭窄)に陥ってしまいます。
WHO(世界保健機関)の調査データによれば、未遂も含めた自殺者の約97%が、心療内科で診断がつくレベルの何らかの精神疾患を患った状態であったことが分かっています。その代表例がうつです。
人が自殺を思い立ち、実際の行動に至るまでにはプロセスが存在し、突然うつ病を発症するわけではありませんし、当然ながらうつ病を発症した人が全員自殺してしまうわけでもありません。
何らかの出来事(トリガーといいます)をきっかけにうつ状態になった人は、先ほども述べましたが、心の視野狭窄が起こります。
これを「トンネルビジョン」といいます。
その状態が長期間持続した場合、視野の狭さから、「もう死ぬしかない」という気持ちに追い込まれて、自殺へのプロセスが進行してしまいます。
第三者的視点に立って冷静に考えた場合、当事者が悩ませれている問題を解決する手段はありそうな気がするのですが、追い込まれている本人には他の選択肢が全く見えなくなってしまいます。
自分自身でその状況から脱することは簡単ではないため、身近な人の気づきがとても重要になります。
そこで大切なことは「彼(彼女)に限っては大丈夫」「まさか自殺なんかしないだろう」という思い込みをいったん捨てることです。
当事者が自殺してしまったあと、まわりの人は必ずそう言います。
有名人が自殺してしまった後の周囲への聞き取り調査でそのような言葉を聞いたことがある人は多いはずです。
周囲の人の気づきが大事。簡単なようでとても難しいです。
それにはその人たちもまた自分を客観的に見直す必要があります。
「根拠のない思い込みはしていないか」「本当にいつもと変わらないか?」などです。
そういった心持ちが相談者を救うと思います。
それではまた。