最悪の選択をしてしまうのも分からないでもない
たいぞーです
先日ですがかなりショッキングなニュースが飛び込んできましたね。
三浦春馬さんが自ら命を絶ってしまいました。「14歳の母」から知っていますし、「ごくせん」や映画の「クローズ」なども好きで見ていた自分にとっては到底受け入れ難いニュースでした。
自分の中でも少しずつ考えがまとまってきたので記事を書いてみます…。
私が社会人になってから国内外で若年層の自殺のニュースがいくつかありました。
世間を騒がせ、働き方改革の引き金の一つになったであろう電通での過労死自殺、
リアリティショーに出演していた女の子がSNSでの誹謗中傷が原因で亡くなりました。
国外では有名なKPOPアイドルが2名亡くなったことも記憶に新しいです。
そして今回のこと…
我々は普通こう考えます。
「死にたくなるくらい辛いならやめればいい、逃げればいい」と。
でもおそらく彼らだってそれはわかっていたはずです。
心が健康であれば。
自らの命を絶ってしまうくらい追い詰められてしまった人は正常な思考ができなくなっています。逃げ道が無いかのような錯覚に陥ってしまいます。
これはおそらく真面目な人ほどそんな傾向にあると思います。
自分が今歩いている道以外の道が全く見えなくなっているのです。
「今休んだらみんなに迷惑がかかる」
「相談したら弱い人だと思われる」
「自分のイメージを守りたい」
以前の記事にも載せましたが、これらは全て他者が判断することであって、こちらからはコントロールできないことばかりです。
最も大切なのは自分の身を守ることです。
とはいえ、正常な判断ができなくなった人が自らの意思を制御し、悪い選択を免れることは容易ではありません。そもそもそれ以外の選択肢が見えなくなっているためです。
だから、親しい人、身近な人による客観的な気づきが最も重要になってきます。
ただし、実はこれも容易なことではありません。
なぜなら、人は事故や事件など、自分もしくは身近な人物にとって何らかの大きな被害が予想される状況下であっても、それを正常な日常生活の延長線上の出来事として捉えてしまい、事態を過小評価する傾向にあるためです。
これを恒常性バイアスと言います。
要は、「まさか(彼が、彼女が)突然亡くなるとは思わなかった」ってことです。
シグナルは必ずあります。でも皆それを見落とします。
それを防ぐには、周りの人間もまた自分を客観視するしかありません。
「彼、彼女に限っては大丈夫だと思い込んでないか」
「(自分は)根拠のない楽観視をしていないか」
「(彼、彼女に)いつもと違う様子はないか」
などです。
本来年齢は関係ないのですが、それでも自分に歳が近い人が亡くなってしまう、それも自らで命を絶ってしまうというのは非常に残念でなりません。
私はメンタルヘルスの治療やカウンセリングを現在も継続して受けていますので、そこで得た知識や健康な心の保ち方などを微力ながらも世にシェアできればと強く思いました。
それではまた。