怒りは出し入れ可能な道具である
たいぞーです!
東京の天気は雨模様でどうも気が滅入る週末でございますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて、最近私は職場に向かう時に電車に乗ることが多いのですが、ある日、電車の中で「押された」と女性に対して声を荒げているおじさんがいました😅
女性は平謝りなので、わざとではないことは明らかなのですが、そのおじさんはとても腹が立っているようです…なんとも嫌な光景です…
そこで今日は人間の根源的な感情である「怒り」について書いてみようと思います。
早速、上記の例についてですが、
この怒ったおじさんの行動は心理学用語でいういわゆる「敵意帰属バイアス」に基づいたものと考えられます。
敵意帰属バイアスとは、簡単な言葉に言い換えるならば、いわゆる被害妄想でしょう。
要は、脳の歪んだ認知(現状認識)によって、実際には存在しない敵意を相手から感じ取ってしまっているのです。
その結果、「こいつ、わざとやったに違いない!」って思い込んでしまうわけです😅
こういったピリピリしている人というのはある意味で、他人が自分に何かしてくるのを待ち構えている人(怒る相手を探している)なので困ったものです…
怒鳴る対象としては主に女性や学生など、怒鳴る事で言うことを聞いてくれそうな人(自分より弱そうな人)に対して高圧的な態度を取ります。逆に、強面の男性に対して強気に出る事はないでしょう。
また、子供の頃、以下のような経験をした人は多いハズです。
お母さんに強烈な説教されている時に、電話がかかってきたとしましょう。汗
するとどうでしょう、今まで声を荒げていたのはどこへ行ったのか、急に穏やかな声で電話に応答します(当たり前ですが)…
しかし、ひとたび電話が終われば、またあなたに対し、鬼の形相を向け喚き散らかします😅
これらの話からわかることは、すなわち、タイトルにもある「怒りは出し入れ可能な道具である」ということです。
怒りが自在に出し入れできないとするならば、母親は電話越しの相手にも怒り口調で接していなければおかしいことになります笑
また「道具」と表現するのには別の理由もあります。
よく人に怒るときにいきなり怒鳴りつける人を見たことがあると思います。
でも、よくよく考えてみてください・・・べつに怒鳴る必要って全くないですよね?汗
普通に冷静な口調で説明すれば良いだけです。何が不満なのか、何を直して欲しいのかを指摘すればそれで済みます・・・
いきなり「怒り」に任せて相手を怒鳴りつけるのは、コミュニケーションを放棄し、短絡的な方法で相手を威圧したいだけなのです・・・あるいは言い返される事を恐れるあまり、「怒鳴る」という手段で先制攻撃を仕掛けるわけです。
すなわち、「怒り」を他者への威圧の「道具」として使っているわけです。
少し話がそれますが、特に不特定多数の人間の前(電車の中など)でこれをするのは非常にまずいです。
公私共に充実せず、社会的地位もなく、仕事ができないことがバレ、そして自己の評価を地に堕としてしまうだけですから。良いことが全くありません・・・
ここまで実生活での例と共に「怒り」について書いてきましたが、このような「怒りに関する知識」を知っていると自分のメンタルマネジメントにも非常に役立ちます。
もし自分が日常生活で他人に対してイライラしてしまった場合、自身にこう言い聞かせることができます。
「別にこの人はわざとやったわけじゃない」
「怒ってはいけない、冷静に説明しよう・・・」
「ハッ、今自分の心は敵意帰属バイアスに、侵されているのかもしれない!」
と言った具合です!
怒りの感情への対応に関する知識を持っていると、このように自分を客観視することができ、不要な精神的消耗を防ぐことができます!
是非日常生活で役立ててみてください!非常に効果的ですよ😁
それではまた!
adiós!